6/25 ヴァイグレ指揮の読響 @東京芸術劇場2022/06/25 23:30

今日は池袋の芸術劇場で読響を聞いてきました。まずはワーグナーの『さまよえるオランダ人』序曲。不気味な不協和音が鳴って、荒れ狂うノルウェイの浜辺に誘い込まれます。やがて水夫の合唱のメロディーが流れてきて、壮大な音楽となりますが、ドイツのオペラハウスの音がしましたねぇ。ひょっとしたらベルリンのオペラかもしれない。いつもよりちょっと小さめな14型でしたが、オペラハウスに比べるとかなりの迫力。ベルリンのオペラハウスのホルン吹きというヴァイグレの経歴を思い知らされました。2曲目は可愛らしいモーツァルトのファゴット協奏曲。たぶん(?)実演で聞くのは初めてかもしれません。独奏はロラ・デクールという若手のフランス人女性。19歳でパリ管に入団、2017年からはフランクフルト歌劇場の主席といった経歴。柔らかくしなやかな音色に加えて、歯切れのよい歌いまわしで喝采を浴びていました。第2楽章の美しい歌心、第3楽章のメヌエットの変奏曲は聴き応えがありました。

後半はベートーヴェンの7番。ヴァイグレの指揮は繰り返しをすべて演奏して、かなり長時間になりましたが、でも充実感もひとしお。アレグレットはやや遅め。スケルツォはかなり飛ばしていました。問題のAllegro con brioは火花が飛び散る華やかさ。オケの面々もこの2年余りの鬱憤をふっ飛ばすような勢いでございました。これが名演かどうかとなると、ちょっと考えちゃいますが、あのホールで同じ時間を共有した人間としては大いに満足した次第でございます。

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本日の最高気温36.8℃。最低気温は26.8℃。嫌になりますね。

ドピーカン






シャルル・ド・ゴール






桔梗








これだけ暑くなるとバラは1日で終わってしまいます。楽園。


ヴィオリーナ




ラ・フランス