5/29 アリス=紗良・オット@所沢2022/05/30 15:06

昨日(5月29日)は所沢のミューズでアリス=紗良・オットのピアノ・リサイタルを聞いてきました。題して”Echoes Of Life"

基本的にはショパンの24の前奏曲の全曲演奏なんですが、いくつかのブロックに区切って、合間に現代の作曲家の作品を挿入するといった形。さらにハカン・デミレルという建築家によるデジタル・インスタレーションなるものが舞台後方のスクリーンに映し出されるという構成になっています。砂漠の中の階段のような廃墟、ゴシックの大聖堂などをモチーフにしたとりとめのない映像が流れています。挿入される現代音楽にしても、さほど尖った作品ではなく、最初のトリスターノの”In the Beginning was"に象徴されるように、バッハのプレリュードに発想を得た不思議な響きの音楽だったり、リゲティのリチェルカータだったり、ニーノ・ロータ、チリー・ゴンザレス、武満、アルヴォ・ペルトなど、特に響きに定評のある音楽を選んできたように思われます。そして「24の前奏曲」の最後ニ短調の叩きつけるようなデモーニッシュな音楽のあと、アリス=紗良・オット自身が作曲(編曲)した、モーツァルトのレクイエムから「ラクリモーサ」が透明な響きの中に昇華し、やがて漆黒の静寂の中に溶け込んで演奏の終わりを告げる。なかなか洒落た演奏会でした。不治の病に侵されて、現在は寛解状態だそうですが、常に不安と戦っているピアニストが、新たな地平を拓きつつある、そんな実感を得た演奏でした。 アンコールのサティも透明ででもちょっと屈折したピアノを聞かせてくれました。


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昨日は最高気温31℃。アリス=紗良・オットを聞きに出かけた所沢では29℃だったそうです。予想では34℃とか言ってたので、戦々恐々として出かけたのですが、空気が乾燥していたこともあり、汗がダラダラって感じではありませんでした。今日は今のところ最高気温は26.8℃。まあまあ凌ぎやすい一日になっています。


スペクトラの2番花






いつの間にか芳純の2番花も満開になってきました。


イエロー・シンプリシティ


黄色いミニ、オレンジのマリーゴールド、赤いヒューケラ


マルコ・ポーロ


カワラナデシコ






トリテレイア



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