インバル指揮の都響で、ベートーヴェンの6番、7番2021/01/20 22:31

昨日(19日)は東京芸術劇場で都響を聞いてきました。インバルの指揮で曲目はベートーヴェンの6番と7番。マチネの公演でしたがお客さんは7割ぐらい入っていたでしょうか。みんな生音に飢えている様子。楽員がステージに出てくるところから熱い拍手が起きていました。

インバルはどちらかと言うとマーラー、ブルックナーといった後期ロマン派を得意としている指揮者で、古典派の音楽はどちらかと言うとあまり得意にはしていない。でもホントに久々にオケの音を聞いて、その響き自体に感激した部分が大きかったです。6番の出だし、「田園に着いた喜び」とかなんとか副題が付いているその初めから音に酔いしれておりました。インバルは一点一画おろそかにしない緻密な音楽をやる人ですが、この6番では律儀な側面と、それからちょっと大時代的な巨匠風の側面とが、うまく噛み合っていなかったのかなぁって思いました。第2楽章の小川のせせらぎと鳥のさえずりあたりは実に鮮やかでしたが、スケルツォ(田園舞曲)から嵐にかけてはちょっと几帳面過ぎなんじゃないかなあ。もっと突き抜けるパッションがあってもよかったのでは。第5楽章はそれはそれは情景を雄大に描いて、最後は自分でも歌っていたように思われますが、そのせいか音楽が停滞しておりました。

7番はまあまあ、颯爽と出て、第2楽章の「不滅のアレグレット」あたりまではテキパキとした手綱さばきでした。スケルツォをややテンポ抑えめにやって、第4楽章は一呼吸吸ってから入る独特の入り。都響の面々も嬉々として音楽をやっていた(musizieren)とは思いますが、イマイチはじけるところがなかったのが残念。

音楽会が4時頃に跳ねて、同時に2階でやっていたミュージカル『パレード』も跳ねたみたいで、エスカレーターが混み合っていましたが、平日のせいか不思議とビチェリンに向かう人がほとんどいない。池袋といえばまずはビチェリンと決めている私にとっては好都合。このチョコレートは本当に美味。日本に進出して2年か3年だと思いますが、残念なことに池袋の店は閉店することになったそうです。新宿の高島屋の中にある店は続けるんだそうだ。コロナの影響がこんなところにも出てきているんですねぇ。