ソーシャル・ディスタンシング2020/07/15 16:23

ソーシャル・ディスタンシング仕様のコンセルトヘボウ。今日はビシュコフの指揮でチャイコフスキーの5番。出だしのクラリネット、いつものようにファゴットの向かって右側に座っています。うまいんだけどでも、ロシア臭ムンムン。なぜかって言うと、これ、チャイコフスキーがそうなるように書いているんですねえ。スコアを見ると "a2" となっています。二本のクラの微妙な音程のズレが、哀愁を表現しているみたいだ。第2楽章冒頭のホルン。これはロシアのオケとはまるで違う。西側最先端の響きです。うまい! 第4楽章の猛烈なエネルギーの放射。でも歯切れの良さは天下一品。粘り気がやや足りないかもしれないけど、ホールの響きのよさと相まって、楽音が空間に満ちる心地よさを感じられる演奏です。