バッハのロ短調ミサ コープマン指揮 アムステルダム・バロック・オーケストラ&コーラス2018/09/09 16:32

昨日(9月8日)は錦糸町の墨田ホールでバッハのロ短調ミサを聞いてきました。演奏はトン・コープマン指揮のアムステルダム・バロック・オーケストラ&コーラス。マタイ、ヨハネの受難曲はキリストの受難という極めて劇的で具体的な事件を描写する音楽でもありますが、ロ短調ミサは劇的な要素や具体性がない、カトリックの教義を音楽にした抽象性が高い作品。受難曲のように登場人物が嘆き・悲しみ悲嘆に暮れるといった描写性はないんですが、信仰に基づく感情の高まりといったものをどう表現するかが演奏のポイントになると思います。そういった意味でコープマンの演奏は、じわっと徐々に高まってくる人間の心の機微を穏やかに描き出していたんじゃないでしょうか。

このミサ曲はソロが多少あるものの、合唱の比重が高いですね。アムステルダム・バロック合唱団は常に透明なハーモニーで、時に繊細に、時にダイナミックに歌い上げていました。ソロはソプラノがやや弱かったかなぁ。ホールの響きの癖もあるんで一概には言えないところですが・・・印象に残ったのはフルートのオブリガートが付いたテノールの最後のアリア、ベネディクトゥス。ティルマン・リヒディという名前を覚えておこう。それからもちろんバスのメルテンスの深みのある美声は、出番が少ないながらも音楽に潤いを与えていました。

フルートはドミネ・デウスではちょっと癖のあるアーティキュレーションで「おやっ」という感じがしたんですが、ベネディクトゥスではみごとな音色を聞かせてくれました。オーボエとちょっと哀愁を帯びたオーボエダモーレはなかなか達者でしたねぇ。グローリアの終わり近くの、ファゴットとホルンの掛け合いも聴き応えがありました。頭が光り輝いていたホルン吹きなかなか達者でした。ただ多分ホールの問題でしょうが、音が全部上に行っちゃってたみたいで、前に飛んでこなかったですねぇ。

3本のラッパはお見事。ただし、「3日目に蘇り」のところで勢い余ってちょっと早く飛び込んじゃったですねぇ。合唱はコープマンの指揮通り。間に入った太鼓がどっちに付こうか一瞬悩んで合唱の側に。ホントにコンマ何秒の出来事でしたが、演奏家の心の動揺を垣間見た気がしました(笑)

昨日は最高気温が34℃近くまで上がって湿度も高く、何とも嫌な一日でした。演奏会が5時始まりだったので、まだ明るいうちにホールに到着。錦糸町の駅の北側、最近「北斎通り」なんて呼ばれるようになった通りをちょっと行って、屋外のエスカレーターで東武ホテルの2階に上がったデッキから北の方を見ると、まっすぐ伸びた細い路地の先にこんな光景が・・・
山手線の西側に住んでいると、この電波塔はまず見ることがないんですが、いやあこんなに近くで見たのは初めて。帰りにはほのかな電飾にぼんやりと浮かび上がっていました。



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今日も最高気温33.4℃。湿度もずっと50%以上で蒸し暑い一日でした。




芝生がかなり伸びています。



前回芝刈りをしたのが8月29日。かなり伸びているんで、暑いんですが仕方なく芝刈りを開始しました。






かなり伸びていて、縦方向に1往復するたびにバスケットを空にしないと刈りかすがこぼれ落ちてしまいます。

結構時間がかかりました。30分ほどで作業終了。


でも芝刈り機では刈れないレンガ沿いのボーダーがやや徒長しています。



そこで今日はホントに久々にバリカンを使ってエッジを整えました。8月18日以来です。


こうやって軸刈りにしておくとしばらく持つかなってところです。

すっきりしました。



今日の空

ずっと先に水平に並んだ雲は恐らく「環八雲」とか「環七雲」とか呼ばれる奴です。


道路の渋滞による排ガス、それに都心のヒートアイランド現象が作用して出現する、とってもババッチイ雲です。