セコンダ・プラティカ ミサ・ムンディ 〜祈りの歌、祝いの歌〜2018/07/12 15:58

昨日(7月11日)は新大久保のルーテル教会でセコンダ・プラティカを聞いてきました。オランダのアムステルダム音楽院およびハーグ音楽院の学生が2012年に結成したグループ。セコンダ・プラティカという言葉はもちろんモンテヴェルディがアルトゥージとの論争の中で用いた『第二作法』のこと。つまりルネサンスの厳格な対位法(第一作法)に対する、モノディーやら通奏低音やら、より自由なバロック的感情表現を可能にする音楽様式のこと。なんですが、この日の演奏曲目中心はほぼ第一作法のものだったと思います。

今まさにワールドカップが佳境にさしかかって、残るは3位決定戦と決勝戦の2試合。3位決定戦はコンソレーションですから誰の記憶にも残りませんが、決勝を戦った両チームは世界中の人々の記憶に留まります。今回はフランスとクロアチア。両チームとも綺羅星の如く名選手がひしめいていますが、マンジュキッチ、ラキティッチ、モドリッチなどを擁するクロアチアがやや有利か? フランスはンバッペが総スカン状態だし、何よりもジルーが冴えないですねぇ。だけど、日程的にはフランスが文字通り一日の長があります。ワールドカップという言葉は英語圏で言うフットボールの世界選手権のこと。他の種目の世界選手権はその種目を表す言葉(バレーボールとかスキーとか)が付きますが、単にWorld Cupというとフットボールの世界選手権を指します。世界的には英語を使わない国の方が多いでしょう。Mundialと呼ぶ国々の方が多いかと思います。つまり「世界」という単語がサッカーの世界選手権を意味します。

ミサ・ムンディつまり「世界のミサ」とタイトルにある通り、入祭唱に始まりアニュス・デイ(神の小羊)に終わるカトリックのミサの形式を大枠に据えて、合間に世俗音楽や民謡のような伝承音楽をちりばめた演奏会になっていました。ミサ曲の形式とは言っても、一人の作曲家の通作のミサではなくて、いとも名高きアノニマス氏などを含め様々な作曲家のミサやモテットをつなぎ合わせています。グレゴリアンの歌い出しに唱和して入ってくる、男声4人のハーモニーの美しさ。ルネサンスというよりはバーバーショップのような密集位置のハーモニーが、教会の小さな空間を満たします。また女声が入っても実に穏やかででも艶のあるハーモニーを聞かせてくれます。さらにクレド(我信ず)での即興対位法のコーラスはみごとでした。基本的にミサや宗教曲はラテン語、世俗の歌曲はポルトガル語やスペイン語、まあこの使い分けでも、聖から俗への流れってのがある程度わかるようになっています。「ムンディ」というタイトルにあるように、キリストの生誕を祝うためにベツレヘムにやってきたスペイン人、ポルトガル人、イタリア人、そして黒人…笛と太鼓でお祭り騒ぎなんてのまである。

いろいろごちゃ混ぜ感が強い演奏会でしたが、中庸の美を重んじる様子で、イマイチ弾けないなあ。声楽、オルガン、ギター、ガンバ、リコーダなど演奏者の技量は一級品だし、アンサンブルにもそれなりの楽しさはあるんですが、ここぞって聞かせどころがない。美しいんですけどね。まあまだ若いグループですから、これからどうなっていくのか楽しみであります。

特設ページ。演奏の映像などもあります。

ここにも映像があります。


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昨日の最高気温37.1℃。ショパンの平熱ぐらい? 今朝方ちょっと雨が降ったらしい。雨量は13ミリ。よしよしこれで今日は水を撒かずに済むぞ。でも最高気温は32.7℃。湿度は60%台ですから参ります。

マツバボタンの花が増えてきました。最初は鳥の落とし物から発芽したんだと思いますが、いまでは庭中に広がって、毎年よく咲きます。


マリーゴールドは去年ちょっと早めに抜いたんで、今年は発芽が少ないですねぇ。

花壇ではミニバラがちょっとだけ咲いています。



早朝の雨で芝生はしっとり濡れています。





雨に濡れた芳純

マダム・アルフレッド・カリエール


パパメイアン


サハラ


パレード

イエロー・シンプリシティ


雨に打たれて



つるバラを剪定した折に、ハツユキカズラのツルもかなり切っちゃったんですが、返って新芽がズンズン伸びてきました。


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