新国立劇場 『椿姫』2017/11/29 11:40

昨日(11月28日)は二国で『椿姫』の千秋楽を見てきました。舞台写真はこちら。スタッフ&キャストなどはここ。

ヴァンサン・プサール演出の舞台は2年前に初演したもので、今回が2度目。床と舞台下手側の壁に(ちょっと歪んだ)鏡を配置して、舞台上の人物の表と裏をくまなく暴き出すという趣向。とにかく美しい舞台です。まず冒頭から二国の合唱団がすばらしい迫力。掲題役のルングは最初ちょっと声が出なくて、ビブラートもきついし、発声のタイミングも遅いなぁなんて感じがしたんですが、次第に調子を取り戻してきました。この役、幕が上がってからいきなり全力で歌う場面が多いですから、かなり大変なのかな。舞台写真(1)でもピアノの上ですっくと立った姿が印象的です。この人、姿形もヴィオレッタにぴったりなソプラノ。二国のヴィオレッタというともう10年ぐらい前に、エレーナ・モシュクが歌ったことがありましたねぇ。

アルフレードは前回と同じアントニオ・ポーリ。若くて世間知らず、だけど一途に愛を追い求める役どころになかなか合っていた。ジェルモンのメオーニって人もよかったな。それほどベテランというわけでもなさそうだけど、風貌も歌い回しもなかなか堂に入っていました。

各幕でステージ上に鎮座するエラールのピアノ。最初は華やかな夜会の中心。それから田舎住まいのテーブル、そして最後に死の床となります。そんなヴィオレッタの人生を見守ってきたピアノの上に、最後の幕では幽明の境を象徴するかのように紗幕が張られ、ヴィオレッタは紗幕の手前、アルフレードやジェルモンは紗幕の奥という配置になります。ヴィオレッタが今生の別れにと差し出す白い椿も、紗幕の彼方のアルフレードは受け取ることができない。最後に真っ赤な緞帳の映像(?)が降りてきて、ヴィオレッタだけが手前に取り残される。なかなか魅力的な幕切れでした。

ところで、幕間に「屋上庭園」というやつを見てきました。こんなの。芝生は野芝で、全然刈り込んでいないみたい。踏んでみたらフカフカでした。




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昨日は最低気温が9.9℃、最高気温15℃。今日の最低気温は8.7℃。でも11時半には15℃を超えました。かなり暖かくなりそうな気配です。

風もなくドピーカン



朝は日差しがほとんど水平で、つるバラの長い影ができます。


アンジェラ

アンナプルナ

フレグラント・アプリコット

アリスター・ステラ・グレイ

インカ


ニコル

レディ・ヒリンドン

イギリス人が大好きなバラ、オールド・ブラッシュ(夏の名残のバラ

イエロー・シンプリシティ


最近植えた春の草花








数日前に「汚らしいモミジだ」って書いちゃって、済まぬ。この2日ぐらいでその本領を発揮しつつあるのかも・・・