新国立劇場 『神々の黄昏』2017/10/18 17:31

昨日(10月17日)は二国で『神々の黄昏』を見てきました。今月4日に続いて2度目です。10月5日の記事に4日の感想を記しました。その時は全体的にイマイチ食い足りない印象でしたが、昨日の公演はすばらしいものでした。「二国の出し物は初日は有料のゲネプロ」だってよく言われますが、4日は公演二日目にも関わらず、かなり不満の残るプローベ状態。そんなわけで、昨日も行くまではちょっと気が重かったんですが、出かけでホントによかったです。

ブリュンヒルデのペトラ・ラングはぐっと安定感が増し、それに伴って余裕のある歌を聴かせてくれました。ハーゲンのペーゼンドルファーも4日に比べて声がよく通っていました。この芝居では、ハーゲンの舌先三寸でジークフリートの裏切り物語が進行するわけですが、まさに悪の策士としての面目躍如。グンターのケレミチェフも名家の御曹司として、ちょっとクールな役どころをうまく演じていました。第2幕大詰めの復讐のトリオはゾクゾクしましたねぇ。

この日は読響もぐっと「うまく」なっていた。まさにピットに慣れたんだと思います。前回は本当に怖々音を出している感じでしたが、今回はかなりの余裕すら感じられる演奏。音の艶、厚み、繊細なテクスチャー、楽器のバランス、どれをとっても最上の響きを聞かせてくれました。ライト・モチーフが自ずと意味を持って巨大オーケストラから紡ぎ出されてくる感じ。

第三幕幕切れはブリュンヒルデの息の長い自己犠牲の歌声とともに、オケも極上の響きを聞かせてくれました。そして焼け跡からムクッとブリュンヒルデが現れる最後のシーン、演出家は女性を本当に愛していたんでしょう。「世界を救うのは女性だ」っていうメッセージがひしひしと伝わってきました。女性を徹底的に汚らしく描いて指環の呪いを強調しようとしたトーキョーリングのキース・ウォーナーとは正反対の舞台。

最後に二国の合唱団の存在も忘れられません。そして指揮を務めた劇場支配人もすばらしい音楽を作り上げてくれたと思います。


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今日はほぼ1週間ぶりに晴れ間が出ました。雨の間、気温も12〜13℃でしたが、今日は気温も19℃まで上がりました。このくらいまで上がれば芝生も発芽すると思います。




雨の間に開いて散っていったバラの跡


気温が低かったんで、芝の伸びはイマイチですが、スポット枯れの部分はかなり小さくなってきました。

落ち葉も散乱していますが、明日からまた雨が降り続くんだそうで、片付けるのは今度雨が上がってから。


久々の晴天で、チョチョサンがヒラヒラ飛び回っていました。

ダリアの花がお気に入りらしい。


クリムゾン・グローリー


インカ

芳純

ムーン・シャドウは雨の間に満開を迎えたらしく、ちょっと残念な姿です。

覆輪のニコル


芳純の花もたっぷり水を含んでいます。明日からまた雨なんで、これもダメになっちゃうかな。