名橋たちの音を聴く ― 2017/04/30 20:15
今日は風がちょっと強かったですが、ドピーカン。気温も久々に25℃近くまで上がったみたいです。そんな連休の昼下がり、物見遊山に神田川まで。秋葉原駅近くの和泉橋船着場というところから舟に乗って、お茶の水までクルーズですよ。歌手とリュート弾きが橋の下で音楽を奏でるという趣向。リュートとコルネットは笠原雅仁、歌は辻康介。
こいつが和泉橋。上を通っているのは昭和通り。川幅よりも道幅の方が広い橋です。鉄橋ですが、この下はなかなかいい響き。
和泉橋の一つ上流が東北本線の神田川橋梁。これは東北新幹線みたいです。上野・東京間なんで、自転車並みの速度で走っています。
演奏しながら橋の下に入ると響きが全然違って聞こえます。川面と橋梁の間でとてもよく響いてくれます。普通の音楽会でもそうですが、ホールの中央よりは壁寄りの方が遙かに響きがいいっていうのが、こういうところで実感できます。辻さん(左)と笠原さん(右)。
万世橋(まんせいばし)。上を通っているのは国道17号線。つまり中山道。つまりザギンの先、日本橋から続いている日本のメインストリートです。
昭和5年に作られた橋。コンクリート造りですが、型枠で石積みのように見せかけています。最初は「よろずよばし」と名付けられたそうですが、誰もそうは発音しなかったようです。
昌平橋(しょうへいばし)。よくわかんない橋です。右上の鉄橋が昌平橋だと思っていたんですが、これは総武線の神田橋梁。左下のレンガの地味な橋が昌平橋です。関東大震災の直前にかけられた橋で、地震を経験して橋の幅が狭いというので、上流と下流側に歩道と電車(東京市電)の橋が架けられ、3つ合わせて昌平橋と言うんだそうです。初めて知ったよ。言われてみりゃ子どもの頃、左岸の橋詰めにはあらゆる方向から都電がが集まってきていたような記憶がある。
右が歩道橋。左が車が通る本橋。
本橋(右)と(市電の)鉄道橋(左)。上は総武線の鉄橋。茶色い染みのようになっているスポットは、第二次大戦中に米軍の焼夷弾で焼かれた痕だそうだ。
川面に反射した光が、橋の下に映り込んでいます。
水の戯れ
総武線神田川橋梁。
神田川(外堀)の飲み屋やビリヤード場なんかが立ち並んでいるあたり。
地下鉄丸ノ内線の神田川橋梁。お馴染みの鉄橋です。左奥は工事中の聖橋(ひじりばし)。
聖橋からお茶の水橋にかけての左岸の緑。
お茶の水橋。日本のカルチェラタンへの入り口ですニャー。
総武線・中央線のお茶の水駅。この下流方面が聖橋なんですが、改修工事中で何の色気もないんで写真は割愛。
今度は下ってきて、昌平橋手前の右岸。飲み屋が3軒。レンガ造りの高架はかつてここが東京の中央駅だった時代の名残です。明治44年から明治45年までの1年間だけ名古屋発の中央線がここに着いたんだそうです。
今度は上流からの昌平橋。
メインの橋の他に、歩道橋、(市電)鉄道橋の3つの橋が架かっています。
万世橋上流右岸の赤煉瓦高架。今はecuteという商店街になっています。ここもかつての東京の中央駅だったところ。明治45年開業で、東京駅ができた大正8年まで万世橋駅が東京の鉄道の中心でした。
真ん中に見えるのは「肉の万世」
再び東北線の神田川橋梁。走っているのは京浜東北線の快速かな?
クルーズの後、ちょっと早いけど「肉の万世」で一杯。真ん中に見えているのが旧万世橋駅の引き込み線。左に走っていくのが東京行きの中央線快速。
総武線各駅停車の立体交差。背景は医科歯科大かな。右下に昌平橋がちょっとだけ写っています。
クルーズで演奏された曲はこんなやつ。
コメント
_ おこちゃん ― 2017/05/22 22:15
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へぇ。すごい。まるでヴェネチアみたい~♪と思ったら、
そういう企画だったんですね。(ちゃんと見ていなかったw)
水の光が反射している様子がとても綺麗です。
曲を再生したら、さらに雰囲気が伝わってきました(*^^*)