櫻井茂 マラン・マレ ヴィオル作品連続演奏会 VI2016/12/20 11:59

昨日(12月19日)は麹町の紀尾井サロンホールというところで、ヴィオルの櫻井茂のリサイタルを聴いてきました。マラン・マレのシリーズはもう6回目になるんですね。この日は都響のショスタコ10番というのにもちょっと惹かれたんですが、しみじみきれいな響きを聞きたいなと思ってこちらへ。ちょっと早めに出て、麹町の鰻屋へ。何十年ぶりでしょうか。恐らく店は建て替わっていると思うんですが、味は変わらず。いつの間にやらミシュランの星が付いたんだそうだ。でも雰囲気は敷居が高いわけじゃなく、まあ所詮うなぎですから庶民のちょっとした贅沢ってところ。

駅に戻って都市センター方面へ。麹町から平河町に抜ける道がなんと「プリンス通り」なんてこっ恥ずかしい名前になっていて、麹町中学の向かいあたりに赤坂プリンスの旧館がまるでおとぎの国のお城のように建っています。何と「赤プリ・クラシックハウス」と呼ぶんだそうだ。その裏の以前赤プリがあったところは再開発されて、「東京ガーデンテラス紀尾井町」という高層ビルになっていました。かつては地味な音楽会がよく開催されていた都市センターホールがあったところは、リーガ・ロイヤルが経営する「都市センターホテル」に変身。あたりをキョロキョロ見回しながら、まあ、まるでお上りさんの気分でございます。

都市センターホテルの斜め向かいあたりの路地をちょっと入ったところに紀尾井サロンホールはありました。まだ新しい建物みたいです。狭いホールですが、ステージにはスタインウェイのCかな(?)、存在感たっぷりのピアノが置かれていました。(しまう場所はないみたい)

第2巻のホ長調組曲からパヴァーヌ。典雅な響きで始まりました。続いて第4巻の異国趣味の組曲から「夢想」。そしてがらっと雰囲気が変わって付点音符が勇ましい「行進曲」。櫻井の解説によるとヘ短調から嬰ヘ短調への転調がショッキングな響きをもたらすということだそうだ。さらに嬰ヘ長調のジーグがあったりして、バロックの時代にしては極限まで珍しい調性を使っているらしいんですが、1/6ピタゴラスコンマの調律をちょっとアレンジしたチェンバロの調律がなかなかはまっていて、細かいことを言い出すと色々あるかと思いますが、大きな違和感は感じませんでした。櫻井のヴィオルは最初から絶好調のようで、珍しい調性の曲でもその響きを堪能させてもらいました。

ここまで20分ほど。休憩があって、その間にチェンバロの調律をがらっと変えていました。(追記)桑形さんの書き込みによると、実は狂いを直していただけだったそうです。次が第5巻からト短調の組曲。いかにもフランスの組曲らしく、様々なダンスのリズムが繰り広げられたあと、マレにしては珍しく人名を冠したいわゆるポルトレが何曲か続きます。「年下のマレのトンボー」ってのが、ヴィオルらしい重厚な和音の響きが聞けてよかったな。二重トリルまで登場して、面倒くさそうな曲でもありましたが・・・最後の「グルジア人」というのもちょっぴり異国趣味の響きがして、何か豪快な雰囲気だったかな? もう細かい曲がたくさんあって、よく覚えてない、てへっ。

もう一度休憩があって、最後は第2巻からホ長調の組曲。さすがにこの調だとよく響きます。不思議とガヴォットが勇ましく響いていたような。ジーグが優雅な響きだったような。ヴォードヴィル風ロンドーに続いて最後に豪華なシャコンヌでフィナーレ。

一節の終わりに絶妙な合いの手を入れたり、ヴィオルが美しく歌うメロディーに楽しい対旋律を響かせてくれたり、桑形のクラヴサンもよかったね。曲想によって和音の厚みにも配慮しながら、とてもエレガントな音楽を聴かせてくれました。


***************
今日午前中はどんよりとした曇り空。昼過ぎからちょっと晴れ間が出てきました。
写真は昨日のものです。







そろそろマリーゴールドも終わりかな。実はノースポールがたくさん芽を出しているんで、マリーゴールドを抜いてノースポールを植え付けたいところです。


オレンジ・マザーズデイ

アンナプルナ


楽園の蕾

アリスター・ステラ・グレイ

インカ

クロチルド・スーペール(粉粧楼)


ミニバラ


ナデシコが各種咲き始めました。





ストロベリー・アイス



隣のミニミニ開発。5区画のうち2箇所で基礎工事が始まりました。