ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィル @ミューズ2016/11/27 11:19

昨日(11月26日)は所沢まで遠征。水曜日のアンスネスに続いて、この週2度目です。ヤルヴィ指揮のドイツ・カンマーフィルを聞いてきました。色物抜きのシンフォニー2曲ってプログラムは所沢と盛岡だけみたいで、貴重な演奏会でした。

いやあ、盛り上がりますねぇ。2年前の興奮が甦ってきました。まずブラームスの3番。穏やかな田園風景が描き出されますが、でもこのオケがやるとどこか違う。弦楽器一人一人の音まで聞き分けられるほど明確で確信に満ちた響きがします。これは後半に演奏された1番にも言えることですが、ブラームスのよく書き込まれた楽譜をもう一度精査した結果生まれてくる響きです。モダンのオケがトータルの響きとしてのシンフォニーを目指して、弦楽器をどんどん増員していったのに対して、このオケはアンチテーゼを提示しています。対旋律がふっと現れては儚く消えていったり、楽器によって微妙にアーティキュレーションが異なっていたりといった細部は、普通のオケではやってはいても、表現として聞こえてこない部分なんですが、このオケは正反対に全ての細部を丹念に突き詰めていきます。すると今まで聞き慣れてきたのとは全く異なるブラームスが立ち現れる。

3番の2楽章、3楽章、そして雄大なクライマックスを築く第4楽章。微妙なリズムの変化、スラーのかけかた、その一つ一つが丁寧に演奏され、意味と効果を持って響いてきました。1番の冒頭、ヤルヴィが挨拶をして振り返った瞬間に最初の音が鳴り始め、頭から「お、やるな」ってワクワク感が募ります。この決然とした入りがシンフォニーの全体像をまず提示しているみたい。かなり速めの6拍子ですが、決して急いでる感じはなく、ブラームスの決意表明のように響きます。主部に入って弦と管の掛け合い。バランスがいいですね。少ない弦楽器が目一杯鳴らしたところに木管が入ってきても、絶対に埋もれない。むしろ木管の一番きれいな音色の部分で弦楽器と溶け合い、またある瞬間には明確なコントラストを描き出します。3番も1番も全楽章ほぼスビトでつなげて演奏していましたが、インターバルがないことで全体の中での部分の対比が一層強調され、楽想の移ろいが明確になっていきます。個人的には木管のセクション、特にクラリネット、オーボエ、そしてホルンのソロに感銘を受けました。前日に聞いたパリ管がイマイチ個性に欠ける演奏を披露していた分、ドイツ・カンマーフィルの明確な音楽作りが際立って聞こえました。

客席がおおいに沸いた1番に続いて、アンコールはハンガリアン・ダンスの3番と6番。楽しかったですねぇ。帰りは例によって所沢でイタメシ。


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航空公園の駅を降りると、そこは広大な米軍基地の跡地。現在は公園になっています。
ホールまでは表通りを一直線に歩いても行けるんですが、時間があれば公園の中を歩いて行くのも楽しい。特に帰りは表通りの歩道が混み合う上に、信号で度々足止めを食らうので、公園の中を歩いた方が、早く駅に着きます。

駅前のYS11


落葉したケヤキ。樹冠の形がいいですねぇ。

数日前の雪がまだ残っていました。東京よりは多少気温が低いのかもしれません。

一段低くなった所が、日本で初めて飛行機が飛んだ滑走路だそうです。

滑走路の脇に日本庭園があります。

寒いのに頑張ってますな。

ん、何か言った?




こぢんまりとしていますが、なかなか見事な庭園です。

池に浮いている白いものは、数日前の雪。


庭園を通り抜けてさっきの滑走路に出てきました。

雑木林。武蔵野は群馬の田舎侍が倒幕を掲げ、鎌倉目指してこのあたりを駆け抜けていった頃まではすすきやアシが生い茂る原っぱだったらしいんですが、いつの間にやら雑木林になっちゃいました。

ボールを追う少年達

ホールのすぐ裏手



ホールの前に高所作業車が出て、電飾の飾り付けをしていました。


終演後


コメント

_ ニム ― 2016/11/28 11:34

ドイツカンマー、うちも行きました!2Rで聴きました。
ごっきげんでしたね。あのサイズがホントに素敵。
(うちのオケもまさに丁度あのくらいなんだが演奏は…、えーと)
ブラ3でコンマスを務めたダニエル・ゼペック、古楽やアンサンブルもやる人で、大好きなのです。
ブラ1のコンミスのお姉さんも素敵でした!

_ デデ ― 2016/11/28 16:40

こんにちは。よかったですね。そうそう、あの規模がいいんですよね。
1番のコンツェルトマイスタリンのお姉さん、10センチぐらいのハイヒールで、
しかもピンヒールを軸にして拍子取ってたなぁ。

ヴァイオリンのソロうまかったね。

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