トリオ・ヴァンダラー@所沢ミューズ ― 2016/06/11 21:26
今日は所沢ミューズの大ホールでトリオ・ヴァンダラーを聞いてきました。このホール、ホントに久しぶりなんですが、弾き始めから響きがもの凄く長い。ピアノが弦に被さって、ほとんどアンサンブルになってないなあ、ってのがfirst impression. だけど、ヴァンサン・コックっていうピアノがかなり敏感なバランス感覚の持ち主のようで、最初はどうなるかと思ったアンサンブルを見事に立て直しました。
え〜と曲目はベートーヴェンの7番『大公』、ドヴォルジャークの4番『ドゥムキー』、後半がチャイコフスキーの『ある偉大な芸術家の思い出に』。最初の衝撃をうまくかわして、次第にアンサンブルがうまく噛み合うようになってきました。特にベートーヴェンの第4楽章あたり溌剌とした音楽を聴かせてくれました。
次にドヴォルジャークの『ドゥムキー』。民族的な色合いが濃い曲ですが、どちらかというと民族色よりは明るく澄んだ演奏。土俗的な色合いよりは、都会的に洗練された音楽です。やっぱりフランスのグループなのかなぁ。でもアメリカのボザール・トリオよりはより緻密な音楽をやっています。ボザールはあのピアノのプレスラーだっけ(?)、最後の頃はあの人におんぶにだっこって感じだったけど、今日のトリオは丁々発止と3人が対等に渡り合っています。
後半にチャイコフスキー。これは大曲だし、どちらかというと常設のグループがやるというより、たとえばズーカーマン、デュ・プレ、バレンボイムみたいなスターが寄り集まって、ガラコンサート風に楽しそうにやるのが常の曲ですが、今日の演奏はなかなか密度の濃い立派な演奏でした。チャイコフスキーの音楽自体がとてつもなく雄大なスケールを持っていますが、この3人は見事にその音楽を表現して聞かせたと思います。特に第2楽章の複雑怪奇な変奏はよかったねぇ。何番目かよく知らないけどフーガの変奏。それからコーダに至る音楽の手練手管はやっぱり常設のトリオならではの円熟の境地にを聞かせてくれたと思います。
アンコールにベートーヴェンの作品1−1のトリオから第4楽章プレスト。ベートーヴェンのOp.1−1ってのは初めて聞いたよ。多分。
メンバーは
ピアノ:ヴァンサン・コック
ヴァイオリン:ジャン=マルク・フィリップス=ヴァルジャベディアン
チェロ:ラファエル・ビドゥ
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今日は最高気温31℃。さすがに暑かったですよ。航空公園の駅を出てミューズまで歩いて行く途中はちょっとクラクラっとする一瞬も。でもこの町、面白いですね。私はやったことはないんですが、昔のコンピュータ・ゲームに『シム・シティ』ってのがありました。確かまっさらな土地に町を作るゲーム。この町がまさにその感じ。駅を降りるとロータリーにバス停やらタクシー乗り場があって、駅前からまっすぐ並木道が延びています。広大な公園があります。所沢市役所があって、その先に警察署、消防署、そしてミューズという文化施設が立ち並んでします。土地は有り余っていますから、大中小のホールが全部別棟。そのほかに管理棟まであります。それから、簡易裁判所、登記所、それからもちろん税務署。米軍基地やら防衛医大の病院やら・・・
ふう、なんとも奇妙な町です。駅前から延びる道の左側に3・4階建てのアパートが200メートルぐらいは(?)つながっているけど、それだけしか人の住みかは見当たらない? 普通の人はどこに住んでるんだ? 住宅は一体どこにあるんだ? スーパーや商店はどこにあるんだ?
昼間は暑かったけど、5時半頃、音楽会が跳ねて外に出たら爽やかな風が吹き抜けていました。帰りは大通りじゃなくて、公園の中を通って駅まで戻ってきました。相変わらず、公園の中にテントを張っている人が。ひょっとしてこの町、住民はテント暮らしなのかな?
昨日の写真です
一年で一番日が長い時期。光と影のコントラストが強烈です。
芳純
マルコ・ポーロ
ザ・マッカートニー・ローズ
カワラナデシコはそろそろおしまいです。
シルバー・リーフの花
パパメイアン
スペクトラ
ヴィオリーナ
イエロー・シンプリシティ
ストケシア
芝生
明日は刈ります!
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